野村幸弘 Nomura Yukihiro
京都市生まれ。東北大学とシエナ大学でイタリア美術史を学ぶ。1994年、アーティスト集団「幻想工房」を結成、「場所」をキーワードに「幻聴音楽会」の開催、芸術評論、映像制作、絵画、デザイン、オブジェ制作など、多岐にわたる活動を展開。1996年、ダンス評論「土方巽と日本美術」が第1回シアターアーツ賞、2002年、映像作品「場所の音楽」がキリンアートアワード奨励賞を受賞。2005年、横浜トリエンナーレに参加。2011年より「映像美術史」シリーズの制作を開始。論文に「ジョットの指紋」『朝日美術館』（朝日新聞社）、共著書に『西洋美術への招待』（東北大学出版会）、翻訳書に『ジョット』『カラヴァッジョ』（東京書籍）、『これならわかるアートの歴史』（共訳 東京書籍）、『バルテュス』（岩崎美術社）、『ヴァザーリ美術家列伝』（共訳 中央公論美術出版）など。現在、岐阜大学教育学部教授。
Born in Kyoto. Studies of History of Western Art at the University of Tohoku and at the University of Siena. 2002 “Kirin Art Award”- Prize for the video production “Music in Place”. Active in many artistic fields; video art, art critic, painting, objet, photograph, graphic design, installation. Professor and Organizer of The Art Forum at the Dept. of Education of Gifu.
1961年 京都市生まれ。
1985年 東北大学大学院博士課程を中途退学し、イタリア政府給費生としてシエナ大学に留学、
イタリア美術史を学ぶ。（’87年まで）
1994年 美術評論「聖なる空間を求めて」が箱根彫刻の森美術館公募論文で佳作入選。
アーティスト集団「幻想工房」を結成、神社などでダンス公演を行う。
1996年 ダンス評論「土方巽と日本美術」が第1回シアターアーツ賞受賞。
神社やコンクリート工場、廃屋ビル、草原など、さまざまな場所で「幻聴音楽会」と
題したコンサートをはじめ、以後、それを映像化することになる。
1997年 絵画「ロード・ペインティング展」（岐阜・ギャラリー温）、「退場人物展」
（大阪・光の教会）を開く。
2000年 「草原の音楽」が第22回東京国際ビデオフェスティバル・ゴールド賞を受賞。
「岐阜大学芸術フォーラム」を開始。
朝日新聞に「アートの原景」（現代アート論）を連載。
2002年 片岡祐介・由紀とのコラボレーションによる映像作品「場所の音楽」が、
キリンアートアワード2002奨励賞を受賞。
芸術批評誌『リア』の創刊にたずさわる。
2003年 「水辺の音楽」が水の惑星映像祭奨励賞を受賞。
立体オブジェ作品を中心とした「野村幸弘と幻想工房の世界」
（岐阜・ギャラリーなうふ）を開催。
イタリア、フィレンツェで幻聴音楽会「影の音楽」と「回転の音楽」を開催。
2004年 愛知県蒲郡東港埋立地で、インスタレーション「音象風景」を制作し、
幻聴音楽会「火影の音楽」を開催。
2005年 野村誠とともに横浜トリエンナーレ参加。坂野嘉彦とのコラボレーションによる映像制作。
2007年 即興ユニット「I-Picnic」として、オーストリア、クレムスの音楽祭「コントラステ」に参加。
2008年 第22回幻聴音楽会「照明の音楽」と第23回幻聴音楽会「街路の音楽」を浜松で開催。
朝日新聞に「美くらべて見る」（日本美術論）を連載。
2009年 第26回幻聴音楽会「運河の音楽」を神戸で開催。
2010年 徳島LEDアートフェスティバルで第28回幻聴音楽会「照明の音楽 II」を開催。
2011年 映像美術史シリーズを開始。
2013年 多治見市の岐阜県現代陶芸美術館で第30回幻聴音楽会「陶芸の音楽」を開催。
「愛岐トンネル群アートプロジェクト2013 荒野ノヒカリ」に参加。
2015年 フィレンツェおよびミラノ万博で映像美術史「円空景」を上映。
映像美術史「マネ、格子と鏡」（東京 ラトリエ by APC）上映。
2016年 映像美術史「セザンヌ、最後のジャポニスト」（東京 ラトリエ by APC）上映。
2017年 映像美術史「レオナルド、ミケランジェロ、対立と共感」（岐阜市立歴史博物館）、
「ゴッホ、ふたりのフィンセント」（東京 ラトリエ by APC）上映。
2018年「野村幸弘／初期絵画作品展 1990-1997」（名古屋市 FLOAT）、
「野村幸弘／退場人物展II」（名古屋市 カルチェ・ラタン）を開催。
映像美術史「アルテミシア、復讐の絵画」（東京 ラトリエ by APC）上映。
2019年 道元学会で鎌倉彫刻に関する口頭発表と映像美術史「Unkei e la sua scuola」を
上映（フィレンツェ スティッベルト博物館）。